稲葉俊郎講師のインタビュー記事

NOTHで講座「ひとのこころとからだ」を
お話いただいた稲葉俊郎講師の記事が、プレジデント社に掲載されています。

●『がんが自然に治る生き方』を医師として読んで

前編:一日のなかで「がんや病気のことを考えない時間」を持つ意味

後編:「病は敵」「死は敗北」という考え方を乗り越えて

“この本では、通常の医療では難しいと判断されたがんをお持ちの患者さんに対して、<がんから劇的な寛解に至った人たち>の共通項を質的研究のデータ解析をして、統計的に「9つのこと」を検出しています。
その9つのことがそれぞれ章の目次となり、その具体例を誤解ないように丁寧に紹介されています。
ちなみに、「劇的な寛解」の定義は、
1.医学の標準治療(手術、抗がん剤、放射線)を一切用いずに、がんが検知できなくなった場合
2.標準治療を受けたががんは寛解せず、代替医療に切り替えてから寛解に至った場合
3.統計的にみて余命が極めて短い(5年生存率で25%未満)がん患者が、現代医療と代替医療を併用したところ、統計を上回って生存している場合
の3つです。
その「劇的な寛解」に至ったがん患者の「ほぼ全員」が次の9項目を実行していた、というのが本書のポイントです。
具体的には、
1.抜本的に食事を変える
2.治療法は自分で決める
3.直感に従う
4.ハーブとサプリメントの力を借りる
5.抑圧された感情を解き放つ
6.より前向きに生きる
7.周囲の人の支えを受け入れる
8.自分の魂と深くつながる
9.「どうしても生きたい理由」を持つ
もちろん、<上記のことををすれば必ず治る>と主張しているわけではないと何度も注意を喚起していますので、ご注意ください。
こうした共通項目が統計学的な科学的アプローチを経て出てきた、ということがとても示唆に富むのです。
一例や二例だけを特別視して誇張するのではなく、地道に1000例以上を調べているのです。
こうした事柄は、病気が進行してからではなく、日常からの心がけが大事だろうと思います。それこそが予防医学になるわけですね。
この本は本当に素晴らしい本だと思います。
こういう研究こそ、未来につながる研究。この日本版の研究をやりたいものですが、流石に手が回りません・・・。誰か大学院生の修士・博士論文にしないかなぁ。。全面的に協力します。
雑誌プレジデントは4月号が<心を整える「禅・瞑想」入門>でしたし、ビジネス業界の方々も体のこと、予防医療のこと、、、みなさん注目されているんですね。

●ケリー・ターナー (著),長田美穂(翻訳)「がんが自然に治る生き方―余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと」プレジデント社 (2014/11/13)
http://goo.gl/qk69Ws
●Dr. Kelly A. Turner
腫瘍内科学領域の研究者。学士号を取得したハーバード大学時代に統合医療に関心を持ち、 カリフォルニア大学バークレー校にて博士号取得。 博士論文研究では奇跡的な回復を遂げた1000件以上の症例報告論文を分析し、 1年間かけて世界10カ国へ出かけ、奇跡的な生還を遂げたガン患者と代替治療者を対象に、 治癒に至る過程についてのインタビューを行った。 本書はそこから得られた知見を患者や家族、そして健やかに生きたいすべての人のために わかりやすくまとめた著者初の書籍。
●第1章 抜本的に食事を変える
「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事にせよ ヒポクラテス
Let food be thy medicine and medicine be thy food. Hippocrates」
●第2章 治療法は自分で決める
「行動は成功の母である。 ピカソ
Action is the foundational key to all success. Pablo Picasso」
●第3章 直感に従う
「大きな決断をするときは、無意識の声にしたがうべきである。
In vital matters, the decision should come from the unconscious, from somewhere within ourselves.」
●第4章 ハーブとサプリメントの力を借りる
「治療法は自然の中に存在する。医師の頭の中にあるわけではない。 パラケルスス
The art of healing comes from nature, not from the physician. Paracelsus, 16c」
●第5章 抑圧された感情を解き放つ
「怒りとは酸のようなものだ。ため込むと容器が傷を負う。吐きだして相手を傷つけるよりもずっと大きな傷を。 マーク・トウェイン
Anger is an acid that can do more harm to the vessel in which it is stored than to anything on which it is poured. Mark Twain」
●第6章 より前向きに生きる
「人生の目的は幸せになることだ。 ダライラマ14世
The purpose of our lives is to be happy. His Holiness the 14th Dalai Lama」
●第7章 周囲の人の支えを受け入れる
「貧しい時や悲惨な時、真の友は慰めになってくれる。 アリストテレス
In poverty and other misfortunes of life, true friends are a sure refuge. Aristotle」
●第8章 自分の魂と深くつながる
「医療の犯した最大の過ちは、身体を診る医者と心を診る医者を分けてしまった事だ。身体と心は分けられないのに。 プラトン
The greatest mistake in the treatment of disease is that there are physicians for the body and physicians for the soul, although the two cannot be separated. Plato」
●第9章 「どうしても生きたい理由」を持つ
「人は「生きていて得られる経験」を求めるほどには「生きる意味」を模索しようとはしない。 ジョセフ・キャンベル
I don’t believe people are looking for the meaning of life as much as they are looking for the experience of being alive.」”

以上、ご本人の了承を得て
コチラより引用させていただきました。

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ひとのこころとからだ 第2回アンコール

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沢山の反響をいただいております「ひとのこころとからだ」
第2回アンコールを開催いたします。稲葉講師のまろやかな語り口で、分かりやすく、深いお話を聞いていると、その場自体がひとつの治癒になっていくことに、感動をおぼえます。

第2回テーマは植物意識と動物意識のあわいとしての「わたし」
わたしたちが、ひとつの命として、どのようなプロセスのなかで、生まれ出て、そして生きているのか、たっぷりと語っていただきます。

今回の会場は、大正建築の蔵を利用した「記憶の蔵」です。
いつもと少し違う時のなかで、お楽しみください。

 

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日時:2014.7.30(日) 19:00-21:00

参加費:2500円
(当日、会場でお支払いくださいませ)

お申し込み:コチラ

(定員に達したため、締め切らせていただきました。
沢山のお申し込みありがとうございました。)

場所:「記憶の蔵」 文京区千駄木5-17-3
JR西日暮里駅 徒歩13分
千代田線千駄木駅 徒歩8分

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第2回 植物意識と動物意識のあわいとしての「わたし」

「にんげん」は永遠なる「いのち」の流れの中で創造される芸術作品です。「いのち」が海から陸へとエイヤ!と飛び出した時、様々な場所で大革命が起こりました。

どんな「にんげん」も、ひとつの受精卵細胞(単細胞生物)から、約100000000000000個の生命体(多細胞生物)へと変化する奇跡的なプロセスを経ています。

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初期の受精卵では、動物極と植物極という二つの極へ引き裂かれますが、
その後の発生の過程では、「くだ」としての植物性臓器を覆うように動物性臓器がかぶさります。
こうして、宇宙と共振する植物性臓器はミクロコスモスとして人体の中に秘かに閉じ込められるわけです。
そのことで、「にんげん」は自然と調和的な植物性意識と、反自然的な動物性意識のあわいの存在となりました。

 

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胎児は羊水という海の中から、この世への誕生により陸へと上陸します。
胎児は母体の十月十日で「いのち」が海から陸へと進化した歴史を繰り返すと、三木成夫先生はおっしゃいました。

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今回の講座では、そんな植物意識と動物意識の葛藤に悩む「にんげん」を、受精卵の発生と「いのち」の進化の歴史を重ね合わせながらご紹介します。

その上で、宇宙に浮かぶ地球という星に生まれた「にんげん」は、どういうお役目があるかを共に考察しましょう。

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・本講座概要

日々医療の現場で働いていると、生や死や老いや病、人間や自然や魂や生命に関して考えざるを得ません。実際の医療現場では答えが用意されているわけではないので何が正解なのかは分かりません。ただ、その瞬間その瞬間でベストと思われる選択肢を選びながら、共同作業のようにケアやキュアは行われていきます。いづれにせよ、人間とはなんとも不可解で矛盾に満ち満ちた愛すべき存在だとも思います。そこに可能性があります。

「わたし」とは果たしてなんでしょうか。なぜ生や死があり、人間はなぜこの世に生まれて死んでいくのでしょうか。死とはなんでしょうか。死んだら人間はどこにいくのでしょうか・・・・。

自分にもさっぱり分かりませんが、日々の医療現場で膨大な事例に巻き込まれながら、臨床現場を素直に観察しつつ、様々な文献とあわせて考察を深めていくと、色々な発見や驚きがあります。現場から学んだ知見は単なる知識で完結するのではなく、実際に応用できることが多いものです。医療の臨床現場で得た「にんげん」全般に関する知見を対話しながら共有することは、自分にとっての学びでもあります。

病や死は、他者だけではなく自分も含めて誰にでも平等に訪れます。そういう状況に遭遇した時に、ふとこの講座の内容をふと思い出し、別の見方もできるようになればうれしいです。また、聞き手の方が各自で研究や考察を深めて頂き、別の機会で自分にも教えて頂けるとうれしいです。

本講座では、人間の「謎」に注目しながら、「あたま」、「こころ」、「からだ」、「病い」、「生や死」・・・それぞれの接点や重なりを考察し、人間や生命に対する深い理解に至れるよう努めます。

自分は、人間の可能性や治癒の力を信じています。可能性にはプラスもマイナスもありますが、それもすべて含めて人間の可能性を信じながら医療現場で働いています。この世界の多様性と個別性を両立させながら、誰もが自分らしく自立して楽しく生きることができる社会をみなさんと創造していきたいと考えています。よろしくお願いします。

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講師:稲葉俊郎

 

1979年 熊本生まれ。
1997年 熊本高校卒業。
2004年 東京大学医学部医学科卒業。
その後、相澤病院、心臓血管研究所などで臨床経験を積む。
2014年 東京大学医学系研究科内科学大学院博士課程卒業(医学博士)。
現在、東京大学医学部付属病院に循環器内科医として勤務。

心臓を内科的に治療するカテーテル治療や心不全が専門。往診による在宅医療も週に一度行い、心臓以外の病気も全て診ている。あらゆる代替医療や各種ヒーリングも満遍なく勉強している。登山やクライミングが趣味である。東京大学医学部山岳部の監督、涸沢診療所所長(夏季限定の山岳診療所)も兼任し、夏には山岳医療も行っている。

科学、伝統医療、心理学、精神医学、芸術、民俗学、宗教、農業、精神世界・・・など、現代医療に色々なものを自由自在に結び付けつけていくことを日々考えている。

尊敬する人物は岡本太郎、横尾忠則、手塚治虫、河合隼雄、井筒俊彦、村上春樹、寺田寅彦、武満徹、美輪明宏、葛飾北斎、バックミンスター・フラー、ジョンレノン、老子、荘子、ブッダなど多数。

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ひとのこころからだ 第2回 

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沢山の反響をいただいた「ひとのこころとからだ」
待望の第2回です。稲葉講師のまろやかな語り口で、
分かりやすく、深いお話を聞いていると、その場自体が
ひとつの治癒になっていくことに、感動をおぼえます。
わたしたちが、ひとつの命として、どのようなプロセスのなかで、生まれ出て、そして生きているのか。

今回は植物意識と動物意識のあわいとしての「わたし」
テーマに、語っていただきます。

どうぞお聞き逃しなく!

第1回アンコールも前日6/14にございます。
理解を深めたい方は是非そちらも♪

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日時:2014.6.15(日) 14:00-16:00
※16:00-18:00 質問&雑談タイム(参加自由)

場所:東京大学(本郷キャンパス)医学部教育研究棟13階 1303 第5セミナー室

参加費:2000円
(当日、会場でお支払いくださいませ)

お申し込み:コチラ
(定員になり次第、締め切らせていただきます)

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第2回 植物意識と動物意識のあわいとしての「わたし」

「にんげん」は永遠なる「いのち」の流れの中で創造される芸術作品です。「いのち」が海から陸へとエイヤ!と飛び出した時、様々な場所で大革命が起こりました。

どんな「にんげん」も、ひとつの受精卵細胞(単細胞生物)から、約100000000000000個の生命体(多細胞生物)へと変化する奇跡的なプロセスを経ています。

562px-Tubal_Pregnancy_with_embryo

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初期の受精卵では、動物極と植物極という二つの極へ引き裂かれますが、
その後の発生の過程では、「くだ」としての植物性臓器を覆うように動物性臓器がかぶさります。
こうして、宇宙と共振する植物性臓器はミクロコスモスとして人体の中に秘かに閉じ込められるわけです。
そのことで、「にんげん」は自然と調和的な植物性意識と、反自然的な動物性意識のあわいの存在となりました。

 

Origin_of_Vertebrates_Fig_001

胎児は羊水という海の中から、この世への誕生により陸へと上陸します。
胎児は母体の十月十日で「いのち」が海から陸へと進化した歴史を繰り返すと、三木成夫先生はおっしゃいました。

512px-Haeckel_drawings

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今回の講座では、そんな植物意識と動物意識の葛藤に悩む「にんげん」を、受精卵の発生と「いのち」の進化の歴史を重ね合わせながらご紹介します。

その上で、宇宙に浮かぶ地球という星に生まれた「にんげん」は、どういうお役目があるかを共に考察しましょう。

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・本講座概要

日々医療の現場で働いていると、生や死や老いや病、人間や自然や魂や生命に関して考えざるを得ません。実際の医療現場では答えが用意されているわけではないので何が正解なのかは分かりません。ただ、その瞬間その瞬間でベストと思われる選択肢を選びながら、共同作業のようにケアやキュアは行われていきます。いづれにせよ、人間とはなんとも不可解で矛盾に満ち満ちた愛すべき存在だとも思います。そこに可能性があります。

「わたし」とは果たしてなんでしょうか。なぜ生や死があり、人間はなぜこの世に生まれて死んでいくのでしょうか。死とはなんでしょうか。死んだら人間はどこにいくのでしょうか・・・・。

自分にもさっぱり分かりませんが、日々の医療現場で膨大な事例に巻き込まれながら、臨床現場を素直に観察しつつ、様々な文献とあわせて考察を深めていくと、色々な発見や驚きがあります。現場から学んだ知見は単なる知識で完結するのではなく、実際に応用できることが多いものです。医療の臨床現場で得た「にんげん」全般に関する知見を対話しながら共有することは、自分にとっての学びでもあります。

病や死は、他者だけではなく自分も含めて誰にでも平等に訪れます。そういう状況に遭遇した時に、ふとこの講座の内容をふと思い出し、別の見方もできるようになればうれしいです。また、聞き手の方が各自で研究や考察を深めて頂き、別の機会で自分にも教えて頂けるとうれしいです。

本講座では、人間の「謎」に注目しながら、「あたま」、「こころ」、「からだ」、「病い」、「生や死」・・・それぞれの接点や重なりを考察し、人間や生命に対する深い理解に至れるよう努めます。

自分は、人間の可能性や治癒の力を信じています。可能性にはプラスもマイナスもありますが、それもすべて含めて人間の可能性を信じながら医療現場で働いています。この世界の多様性と個別性を両立させながら、誰もが自分らしく自立して楽しく生きることができる社会をみなさんと創造していきたいと考えています。よろしくお願いします。

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講師:稲葉俊郎

 

1979年 熊本生まれ。
1997年 熊本高校卒業。
2004年 東京大学医学部医学科卒業。
その後、相澤病院、心臓血管研究所などで臨床経験を積む。
2014年 東京大学医学系研究科内科学大学院博士課程卒業(医学博士)。
現在、東京大学医学部付属病院に循環器内科医として勤務。

心臓を内科的に治療するカテーテル治療や心不全が専門。往診による在宅医療も週に一度行い、心臓以外の病気も全て診ている。あらゆる代替医療や各種ヒーリングも満遍なく勉強している。登山やクライミングが趣味である。東京大学医学部山岳部の監督、涸沢診療所所長(夏季限定の山岳診療所)も兼任し、夏には山岳医療も行っている。

科学、伝統医療、心理学、精神医学、芸術、民俗学、宗教、農業、精神世界・・・など、現代医療に色々なものを自由自在に結び付けつけていくことを日々考えている。

尊敬する人物は岡本太郎、横尾忠則、手塚治虫、河合隼雄、井筒俊彦、村上春樹、寺田寅彦、武満徹、美輪明宏、葛飾北斎、バックミンスター・フラー、ジョンレノン、老子、荘子、ブッダなど多数。

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ひとのこころとからだ 第1回アンコール

2/8開催時に大雪でキャンセルになった方がおられましたので、同内容を少しバージョンアップして再度行います。
タイミングが合わず未聴講だった方、そしてもちろん
はじめての方も、是非お越し下さい。

第2回も翌日6/15にございます。
理解を深めたい方は是非そちらも♪

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日時:2014.6.14(土)14:00-16:00
(16:00-18:00 質問&雑談タイム ※参加自由)

場所:東京大学(本郷キャンパス)医学部教育研究棟2階 第1+第2セミナー室

参加費:2000円
(当日、会場でお支払いくださいませ)

お申し込み:コチラ
満員御礼にて受付は終了いたしました。これ以降のお申し込みはキャンセルが出た場合のみメールでお知らせいたします。

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第1回アンコール:「わたし」と「病」の意味

・今回の講座内容

人間の重要な構造の一つである「わたし」の構造やメカニズムを考えます。
「わたし」がどう発生していくのかを、意識と無意識、情緒の分化、影、投影、自我や自己・・・などと共に解説します。
その上で、人間と「しぜん」「からだ」「こころ」「あたま」との関係性から、病いや症状が身体言語(メタファー)として生じるメカニズムを概説します。
「わたし」の成立と「病」との関係性を確認した上で、
「わたし」と他者がどのように創造的な関係を作るのか、
行為のレベルではなく存在のレベルで対話をしていく必要性を提案したいと思います。

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・本講座概要

日々医療の現場で働いていると、生や死や老いや病、人間や自然や魂や生命に関して考えざるを得ません。実際の医療現場では答えが用意されているわけではないので何が正解なのかは分かりません。ただ、その瞬間その瞬間でベストと思われる選択肢を選びながら、共同作業のようにケアやキュアは行われていきます。いづれにせよ、人間とはなんとも不可解で矛盾に満ち満ちた愛すべき存在だとも思います。そこに可能性があります。

「わたし」とは果たしてなんでしょうか。なぜ生や死があり、人間はなぜこの世に生まれて死んでいくのでしょうか。死とはなんでしょうか。死んだら人間はどこにいくのでしょうか・・・・。

自分にもさっぱり分かりませんが、日々の医療現場で膨大な事例に巻き込まれながら、臨床現場を素直に観察しつつ、様々な文献とあわせて考察を深めていくと、色々な発見や驚きがあります。現場から学んだ知見は単なる知識で完結するのではなく、実際に応用できることが多いものです。医療の臨床現場で得た「にんげん」全般に関する知見を対話しながら共有することは、自分にとっての学びでもあります。

病や死は、他者だけではなく自分も含めて誰にでも平等に訪れます。そういう状況に遭遇した時に、ふとこの講座の内容をふと思い出し、別の見方もできるようになればうれしいです。また、聞き手の方が各自で研究や考察を深めて頂き、別の機会で自分にも教えて頂けるとうれしいです。

本講座では、人間の「謎」に注目しながら、「あたま」、「こころ」、「からだ」、「病い」、「生や死」・・・それぞれの接点や重なりを考察し、人間や生命に対する深い理解に至れるよう努めます。

自分は、人間の可能性や治癒の力を信じています。可能性にはプラスもマイナスもありますが、それもすべて含めて人間の可能性を信じながら医療現場で働いています。この世界の多様性と個別性を両立させながら、誰もが自分らしく自立して楽しく生きることができる社会をみなさんと創造していきたいと考えています。よろしくお願いします。

 

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講師:稲葉俊郎

1979年 熊本生まれ。
1997年 熊本高校卒業。
2004年 東京大学医学部医学科卒業。
その後、相澤病院、心臓血管研究所などで臨床経験を積む。
2014年 東京大学医学系研究科内科学大学院博士課程卒業(医学博士)。
現在、東京大学医学部付属病院に循環器内科医として勤務。

心臓を内科的に治療するカテーテル治療や心不全が専門。往診による在宅医療も週に一度行い、心臓以外の病気も全て診ている。あらゆる代替医療や各種ヒーリングも満遍なく勉強している。登山やクライミングが趣味である。東京大学医学部山岳部の監督、涸沢診療所所長(夏季限定の山岳診療所)も兼任し、夏には山岳医療も行っている。

科学、伝統医療、心理学、精神医学、芸術、民俗学、宗教、農業、精神世界・・・など、現代医療に色々なものを自由自在に結び付けつけていくことを日々考えている。

尊敬する人物は岡本太郎、横尾忠則、手塚治虫、河合隼雄、井筒俊彦、村上春樹、寺田寅彦、武満徹、美輪明宏、葛飾北斎、バックミンスター・フラー、ジョンレノン、老子、荘子、ブッダなど多数。

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