「松葉舎」の出張講座 in 京都

松葉舎」というユニークな私塾を立ち上げ、
学問分野の垣根を超えて心(Mind)と生命(Life)についての
思索と探究を続けている江本伸悟さん

11/23(金)京都 瑞泉寺にて出張講座です!
お申し込みはコチラ
http://noth.jp/event/shoyosha/

●江本伸悟(えもとしんご)

学者。東京大学大学院にて渦の物理を研究して博士号(科学)を取得。現在は在野にて、生命と心の普遍性、科学と芸術の身体性について、探求を続けている。独りでは想えない不思議を想い、感じられない美しさを感じるための場所として、私塾・松葉舎を主宰。

学部時代は生命と認知の科学を学んでいた。こうした問題を、生物学ではなく物理学の観点から研究する分野があること、当時の自分には想像だにできなかった角度からこの世界に触れていく方法があることを知って感銘を受ける。物理学の瞳をつうじて生命の渦巻く風景を探求していきたいと、大学院からは研究分野をかえて物理の世界に飛びこむ。博士号を取得して在野に出てからは、科学に限らず、哲学、歴史、芸術や芸能など、様々な方向から生命と心の探求に取り組んでいる。2017年より正式開塾した松葉舎では、生徒それぞれが自分の学問の中心となる主題を見つけ、その探求と発表を重ねている。社会学、ファッション、ゲーム、日本文化、お能、野口体操、結び、ダンスなど、分野を横断する議論が交わされている。

他にもNOTH主催の連続講座「自然を描く筆としての数学」「物理十話」、能楽師・安田登氏の寺子屋「渦と古事記」「自然の心、自然の意識」、落語家・立川吉笑氏の「吉笑ゼミ。」、独立研究者・森田真生氏の「大人のための数学講座」など、各方面への出張講師としても活躍中。ファッション塾「ここのがっこう」にも特別講師として関わっている。修士論文では先端エネルギー工学優秀賞、博士論文の一部を発表した日本物理学会では学生優秀発表賞(領域2)を受賞。

●松葉舎

https://www.shingoemoto.com/school/

“ 身体に宿る知性、環境に広がる心、意識の起源、Life as it could be。あるいは相対性理論や量子論、不完全性定理に不確定性原理。学問の世界には、人生をまっすぐに生きているだけでは夢想だにできない問いや考えが、ごろごろと転がっている。

解剖学者の養老孟司さんが、何かを学ぶということは死ぬということですからね、と述べていたけれど、それは本当のことだ。こうした非自明な思考、力強い問掛けへと触れて戦慄を覚えたとき、それまでの自分に形を与えていた常識はぐらつき、かつて存在していた自分は、そこからいなくなってしまう。それはいっぺん死んで、新しい自分の姿を生き直すという経験に他ならない。

学びの場所とはまず何よりも、このような自分独りでは夢想だにできない思想、それが故に、ともすれば一度もそれに触れることのないまま人生を往きかねない思想へと、ふと出会える場所でなくてはならない。

それにしても、こうした夢想だにできないはずの世界、たとえば相対性理論の世界をはじめに夢想し得たのは、一体誰だったのだろうか。ときどきふと、そんなことを考える。もちろんそれは、誰もが知っているように、かのアインシュタインによって生みだされたものに違いない。しかもアインシュタインは、研究資金を大学に頼ることもなく、特許庁へのお勤めと家庭教師の収入とで賄っていたというのだから、まさに相対性理論は、アインシュタインの独創による賜物であったと、一先ずは言えるだろう。

しかし本当のことを言うと、それはアインシュタインただ独りの精神によって生み落とされたものではなかったのかもしれない。アインシュタインは、彼のもとに集った家庭教師の生徒達とともに、ポアンカレやマッハなど当時最高の知性をもった学者らの書物を輪読するオリンピア・アカデミーを開催していた。そうして、そこでの読書や談議を通じてこそ彼らは、それまでの身に纏っていた常識をひとつひとつ脱ぎ捨てて、相対性理論という新しい常識の衣を織り上げていくことができたのである。オリンピア・アカデミーは、ただ先生から生徒へと知識が受けわたされる教育の場所ではなく、そこで先生と生徒とが一緒になって、新しい常識、新しい世界、そうして新しい自分を立ち上げていく、まさに学問の現場として存在していたのだ。

アインシュタインの頭脳をめぐる孤立した情報の流れではなく、アインシュタインと生徒達、彼らの頭骨を突きぬけて行き交う融通無碍な流れのうちにこそ、相対性理論は渦を巻いて現れた。そもそも学問というものは、孤独な精神のうちにではなく、一人一人の精神を超えて広がる大きな心の場所においてこそ、その実を豊かに育んでゆくものなのだろう。不思議を想う心ひとつとってみても、それは人から人へとこともなげに伝染していく。そして遂には、ひとりひとりの精神を包みこんで広がる、ひとつの大きな不思議の心となる。こうした大きな心に支えられてこそ私たちは、自分独りでは想えない不思議を想い、感じられない美しさを感じ、考えられない物事を考えることができるのである。

この度開校する私塾・松葉舎が、こうした大きな心の立ち上がる場所となることを願う。”

(松葉舎 「開講の挨拶」より)

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大人のための数学講座 in 東京

これまで名古屋や京都で定期的に開催されきた、森田講師の「大人のための数学講座」ですが、今年からNOTH主催で、大阪でスタート。今月ですでに5回の講座が開催されました。そんな大人気の講座が、ついに東京でも開講!!

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今回のテーマは、
森田氏が敬愛する数学者・岡潔の生涯と思想について。
3時間かけてたっぷりと解説をしていただきます。

岡潔はなぜ、30代半ばから世間との交渉を断って故郷の山中、数学に耽ったのか。「数学の中心にあるのは情緒」、「計算も論理もない数学をしたい」などの、謎めいた発言の背景には、どのような思想があったのか。岡潔の生涯をたどりながら、数学における「計算と情緒」について、熱く語っていただきます。

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今回は特別に、森田氏の講座初参加という方に向けた丁寧なレクチャーになります。これまで森田氏の講座に参加されたことがない方は、ぜひこの機会にご参加ください。もちろん、すでに森田氏の講座に何回も参加されているという方も大歓迎です。

みなさまのご参加をお待ちしています。

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日時:2014.8.30(土)10:00-13:00
参加費:4000円
お申し込み:コチラ

場所:記憶の蔵

文京区千駄木5-17-3
千代田線千駄木駅 徒歩8分

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講師;森田真生

1985年、東京都生まれ。東京大学理学部数学科を卒業後、独立。現在は京都に拠点を構え、在野で研究活動を続ける傍ら、全国各地で「数学の演奏会」や「大人のための数学講座」など、ライブ活動を行っている。「数学と情緒」(『考える人』2013年夏号)、「数学する身体」(『新潮』2013年9月号)、「計算と情緒」(同 2014年1月号)など、数学に関する評論のほか、『週刊朝日』にてコラムも連載中。

 

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たくらみゼミ

数学の話題を中心に、森田氏が「生きること、”私”という概念を再構成すること」をテーマに毎回トークを展開してきた「たくらみゼミ」は、2011年の4月にスタートして以来、3年にわたって好評を博してきました。毎回、荒川修作の手がけた「三鷹天命反転住宅」を会場に、知的熱気漲るゼミが開催されています。

今回は「フランシスコ・ヴァレラの思想と生涯」
連続講座ではありませんので、はじめての方も、
ぜひお越しくださいませ。

日時:2014.5.31 14:00-17:00

場所:三鷹天命反転住宅
(玄関扉をあけてすぐ右のお部屋です。
スタッフが待機しております。)

参加費:5000円
(当日会場でお支払いくださいませ)

お申し込み:コチラ

 

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「フランシスコ・ヴァレラの思想と生涯」

「心」や「生命」を「わかる」ために、既存の科学のアプローチを抜本的に考えなおす必要がある、ということを、最晩年訴え続けた数学者・岡潔。その岡潔について精力的に調査をし、これまでにも発表をされてきた森田講師が、今回はじめて、生物学者のフランシスコ・ヴァレラ(1946-2001)を、語ります。
フランシスコ・ヴァレラもまた岡潔と同じように、「心」や「生命」にアプローチするために、既存の西洋の科学、哲学の伝統に飽き足らず、それを補完する「実践」の方法を東洋的思惟の伝統に求めた人物です。

 

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フランシスコ・ヴァレラとはいったいどのような人物で、その短い生涯の彼方に彼は、どんな科学の未来を夢想していたのか。森田講師に、たっぷりと語っていただきます。

森田講師のトークのあとには、東京大学でフランシスコ・ヴァレラの思想をご専門に研究されている下西風澄氏をゲストに迎え、専門家の視点からもヴァレラを語っていただく予定です。

どうぞお楽しみに!!

【タイムスケジュール】
14:00-15:50 森田真生トーク
16:00-17:00 下西風澄×森田真生 トーク

 

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講師:森田真生

1985年、東京都生まれ。独立研究者。東京大学理学部数学科を卒業後、独立。現在は京都に拠点を構え、在野で研究活動を続ける傍ら、全国各地で「数学の演奏会」や「大人のための数学講座」など、ライブ活動を行っている。「数学と情緒」(『考える人』2013年夏号)、「数学する身体」(『新潮』2013年9月号)、「計算と情緒」(同 2014年1月号)など、数学に関する評論のほか、『週刊朝日』にてコラムも連載中。

http://choreographlife.jp

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講師:下西風澄

1986年生まれ。東京大学大学院iii博士課程在籍。ESMOD JAPON非常勤講師。専門は科学哲学。生命論、身体論、認知科学の領域を中心に、システム論的アプローチ/現象学的アプローチから生命や意識を探る哲学研究。 具体的には、F.VarelaやE.Thompsonを中心とした「現象学の自然化」をめぐる諸問題の検討。
http://kazeto.jp/

 

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