音語り ガット弦による弦楽四重奏の夕べ

ガット弦による弦楽四重奏の夕べ
〜モーツァルト、シューマン

 

これまでの音語りでは、ヴァイオリン2本、ヴァイオリンとヴィオラ、ヴァイオリンとチェロなど、二重奏のアンサンブルがほとんどでしたが、今回は、弦楽四重奏をお楽しみいただきます。

お話つき演奏会「音語り
写真-15
日時:
2015.8.23(日)19:00~21:00
2015.8.27(木)19:00~21:00
※各日、同じ内容です

場所:
Studio Andantino  第3スタジオ(1階)
東京都北区田端 5-1-12 Villa Andantino
JR「田端」駅 北口 徒歩3分

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参加費:
3500円(学生 2500円)

お申し込み:
8.23 コチラ
8.27 コチラ

お問い合わせ:コチラ

演奏曲目:
モーツァルト / 弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 K387
シューマン / 弦楽四重奏曲 第3番 イ長調 Op.41-3

 

 

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ヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロで構成される
弦楽四重奏は、ソプラノ、アルト、テノール、バスと、
音域的にも余すところなく重厚な響きを実現し、
アンサンブルとして、小さいながらも、大変充実した形と言えます。
この編成が拡大し、コントラバスが加われば、弦楽合奏が、
そして、管楽器群、打楽器群が入るとオーケストラが誕生します。

古代ギリシャに、土・空気・火・水が、
四大元素であるという考えがありましたが、
オーケストラという巨大なファミリーの元素が、
4つの弦楽器からなると考えてみると、
そのアンサンブルから生まれるものの
面白さや、多様性が見えてくるようです。

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ゲーテが「弦楽四重奏を聞いていると、まるで4人の
頭脳明晰な人が歓談しているのを聞いているような気がする」と
言っていたように、各声部が独立していながら、響きの上でもより均質で
濃密なアンサンブルは、親しい人たちの豊かな談話のようでもあります。

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その弦楽四重奏というジャンルが、通奏低音の時代から、
どのように解放され、生まれたのか。
その歴史に少しふれながら、講座は始まります。

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さて、音語りで今回もとりあげる天才モーツァルトは、
同じく大作曲家であるハイドンを大変敬愛していました。
弦楽四重奏のスタイルの礎を築いたハイドンは、
「弦楽四重奏の父」とも呼ばれますが、そのハイドンの
手法から多くを学び、誕生したのが、6曲からなる
弦楽四重奏曲「ハイドン・セット」です。

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速筆であるモーツァルトが、2年あまりをかけて
作曲したその曲集は、「長く困難な苦労の果実」との
言葉とともに、ハイドンに捧げられ、
今でも、大変な傑作として世界中で親しまれています。

今回とりあげるのは、その曲集の1番目の曲。
とても爽やかな春風のような美しい、その曲を、
少しだけ、声部ごとや、テーマを抜き出して演奏して、
どんな風に楽曲が構成されているかをお話します。

Robert Schulmann, no date

Robert Schulmann, no date

前半にモーツァルトを堪能していただいてから、
後半は、今回はじめてとりあげる、シューマンの登場です。

幼い頃から、文学や音楽に親しんでいたシューマンは、
作曲のみならず、音楽評論家としても、活動しました。
ある期間、あるジャンルを集中して作曲する特徴があり、
激しい反対を押し切って結ばれたクララとの結婚のあとには、
「詩人の恋」などの名作が生まれた「歌曲の年」(1840年)。
その翌年1841年は、「交響曲の年」
そして、その翌年1842年は、ピアノ五重奏を始め、
多くの室内楽曲が作曲されました。

シューマンには、3曲の弦楽四重奏曲がありますが、
そのどれもが、やはりこの年に書かれています。
今回とりあげるのは、第3番。

後に、精神に異常を来たし、ライン川に入水自殺を図った
シューマンの心の翳りは、それほど見受けられないものの、
ドイツロマン派の薫り漂う、繊細で、大変美しい曲となっています。

あまり演奏されることのないこの曲を、
これまたあまり試されることのない
ガット弦での弦楽四重奏の響きでご堪能ください。
そこには、きっと、古い映画を観るときのような
独特の手触りと風景が広がると思います。

乞うご期待。

出演:
Quartetto Oceano
東京芸術大学で同時期に学び、横浜シンフォニエッタのメンバーとしての公演、またその他多くの演奏会で共に演奏している仲間で、2015年8月に結成。バロック時代から近現代まで幅広い時代の作品をレパートリーとするメンバーだが、中でもオリジナル楽器による演奏に興味を持って取り組んでいる。作品が作曲された当時の音色や世界感を再現、追体験することを試みるために、古典派の作品はもちろんのこと、ロマン派以降の弦楽四重奏作品もガット弦で演奏することを目指している。果てしない大洋のように、時に激しく時におだやかに、音を通して大いなるものとつながっていけるようなアンサンブルをと想いを込めてQuartetto Oceanoと命名した。

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廣海 史帆(ひろみ しほ Violin)
東京藝術大学を経て、同大学院を修了。第22回古楽コンクール〈山梨〉最高位、併せて栃木・蔵の街音楽祭賞を受賞。2007、08年、パリ・シャンゼリゼ管弦楽団より奨学金を受け、サント・ヨーロッパ音楽アカデミーに参加。NHK-FM「名曲リサイタル」、旧奏楽堂デビューコンサート等に出演。また、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、レ・ボレアード、横浜シンフォニエッタ等の公演・録音に多数参加している。

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本郷 幸子(ほんごう さちこ Violin)
東京藝術大学、ドイツ国立トロッシンゲン音楽大学を卒業。ドイツヘッセン州立ヴィースバーデン歌劇場オーケストラにて、3年半研鑽を積む。これまでに札幌 Pacific Music Festital(PMF)、ドイツ シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、フランスナント市 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭などに参加。現在は、上野学園大学ヴァイオリン科非常勤講師として後進の指導をしながら、横浜シンフォニエッタなどのアンサンブルを始め、幅広く演奏活動をしている。NOTH.JPでは、講座「音語り」を開催し、好評を博している。

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©Noriko Honjo

伴野 剛(ともの ごう Viola)
東京藝術大学卒。これまでにヴィオラを菅沼準二、店村眞積、ヴァイオリンを井崎郁子、バロックヴァイオリンを若松夏美の各氏に師事。東京藝術大学管弦楽研究部首席奏者、NHK交響楽団契約団員を経て、現在は横浜シンフォニエッタ、チパンゴ・コンソート、菖蒲弦楽三重奏団のメンバーとしての活動の他、オーケストラ客演首席奏者、室内楽奏者として活動している。ラ・フォル・ジュルネ(フランス・ナント市)、アルジェリア国際交響楽音楽祭など各地の音楽祭に招聘され、菖蒲弦楽三重奏団のCD「日本弦楽三重奏曲の世界II」は平成24年度文化庁芸術祭参加作品に選ばれた。

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©Ryusei Kojima

 

懸田 貴嗣(かけた たかし Violoncello)
東京芸術大学大学院修了後、ミラノ市立音楽院に学ぶ。チェロをガエタノ・ナジッロ、鈴木秀美の各氏に師事。伊ボンポルティ国際古楽コンクールで第1位受賞。ラ・ヴェネシアーナ、リクレアツィオン・ダルカディアのメンバーとして、国内・欧州各地の主要な音楽祭での演奏や録音活動を行っている。エンリコ・オノフリ、ロベルタ・マメリ等著名な演奏家との共演も数多い。CD「ランゼッティ/チェロ・ソナタ集」が文化庁芸術祭優秀賞を受賞。

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